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これから真夏を迎えるのに「雪割」?とは・・・
以前にトップライト(天窓)の記事をアップしたことがありますが、内容的には屋根改修時に多くの方が「トップライトまぶしいから塞いで」とか「日差しが熱くていやだ」など、新築時に描いていた居住空間と実際の生活での相違があるようで、トップライトにフタをすることが多くなっています。
写真を見て頂くと、ガルバリウム鋼板を窓の形に自社加工場で成型してかぶせています。
これでOKなんですが、実は関東エリアでも積雪の多いエリアでは更に手を加えておかないと、恐ろしいことが起きます・・・
それは、屋根上に降った雪が凍ってしまい、このフタをしたトップライトに雪の荷重をおもいっきり掛けてしまうという現象なのです。
つまり、重たくなった雪が屋根から飛び出たトップライトを下方向(軒先)に向かって押し込んでしまう・・・さらに屋根下地までずらして破壊させ漏水・破損へとつながってしまうのです。
そこで職人技として豪雪地帯では当然の技術・・・それが「雪割」なんです。
写真を見て頂くと解るように、トップライトから屋根上に向けて船の先端のような板金加工が施されています。
これによって、上から落ちてきた雪の塊や氷は両サイドに分かれて広がり、屋根下(軒先)に落ちていくという仕組みなんです。
「雪割」雪が多く降る地方では当たり前の技術ですが、関東エリアでも大きなトップライトを付けたお施主様宅では自社加工で取付をお勧めしています。
普段見ない屋根の加工品も、色々な技術で成り立っているんですね(;^_^A